玉ねぎ2個とトマト缶1つ、それに鶏もも肉を入れてボタンを押すだけで、水を1滴も足さないカレーができます。電気圧力鍋を買ってから、休日の夜ごはんはこの無水カレーの出番がいちばん多くなりました。
ただ、電気圧力鍋は同じ「無水調理ができます」と書いてあっても、作れる量やフタの洗いやすさ、予約で使えるかどうかがかなり違います。2人暮らしで4Lを買うと台所で場所を取りますし、4人家族で2Lを買うとカレーが1回で食べきりになってしまいます。
無水調理に使いやすい電気圧力鍋を8台選んで順位にしました。自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
無水調理用の電気圧力鍋は人数と洗いやすさで選ぶのがおすすめ
調理容量は2人なら1.4L以上で4人なら2.6Lが目安
電気圧力鍋の容量は「満水容量」と「調理容量」の2つが書かれています。圧力をかけるときは鍋の3分の2くらいまでしか入れられないので、実際に作れる量は調理容量のほうで見ます。
1〜2人なら調理容量1.4L前後、3〜4人家族で作り置きもしたいなら2.6L前後の電気圧力鍋がおすすめです。無水調理は野菜から出る水分で煮るので、具をたくさん入れたくなります。迷ったら少し大きいほうを選ぶと、カレーや肉じゃがを2日分作れます。
無水カレーをよく作るならフタが外せる電気圧力鍋が洗いやすい
無水カレーやトマト煮込みは、フタの内側にルーやトマトがはねて付きます。フタの開け方には、ボタンで開くプッシュ式と、回して外すスライド式があります。
スライド式はフタごと外して流しで洗えるので、無水調理をよくする人にはスライド式の電気圧力鍋がおすすめです。プッシュ式は内ぶただけ外して洗う形なので、フタの本体側に付いた汚れはふきんでふき取ることになります。
朝に予約して夜に食べたいなら生ものOKの電気圧力鍋を選ぶ
予約調理は、加熱してから保温して待つ機種と、時間まで何もしないで直前に加熱する機種があります。直前に加熱する機種は、夏場に肉や魚を入れたまま何時間も置くことになるので、生ものの予約ができません。
仕事に出る前に無水煮込みを予約したい人は、生ものも予約できる電気圧力鍋を選んでください。今回の8台のうち、ティファールのラクラクッカー プラス コンパクトは生ものの予約に向いていません。
無水調理ができる電気圧力鍋 おすすめ8選
第1位 アイリスオーヤマ PMPC-MA4 無水カレー向け4L

- 容量:満水4.0L/調理容量2.6L
- 最高圧力:70kPa
- 自動メニュー:90種類
- 付属品:ガラスぶた、レシピブック
- 炊飯:4合まで
うちで3年使っているのがこの電気圧力鍋です。いちばん作るのは無水カレーで、玉ねぎ2個、トマト缶、鶏もも肉600gを入れて自動メニューのボタンを押すと、圧力が上がって下がるまでを入れて1時間ほどででき上がります。水を足していないのに、鍋の底に1cmくらいスープがたまっていて、玉ねぎは形が残らないくらいに溶けています。
4人家族で1回食べても、次の日のお昼にもう1回分残ります。調理容量が2.6Lあるので、具を多めに入れても圧力をかけられる線を超えにくいのが助かります。
ガラスぶたが付いているのも気に入っています。圧力をかけないで、食卓に出してそのまま鍋やおでんにできるので、冬は週に2回くらいガラスぶたで使っています。
正直に言うと、90種類ある自動メニューのうち使っているのは10種類くらいです。でも、豚の角煮や黒豆のように時間のかかる料理がボタン1つでできるので、レシピブックを見ながら少しずつ試しています。
気になるのは本体の大きさです。幅も高さも30cm近くあるので、使わないときに片付ける場所は先に決めておいたほうがいいです。我が家では出しっぱなしにしています。無水カレーを家族分いっぺんに作りたい人に、まず1台目としておすすめの電気圧力鍋です。
ガラスぶた付きで卓上鍋にもなる
第2位 パナソニック NF-PC400 フタまで丸洗いできる

- 容量:満水3.9L/調理容量2.6L
- 最高圧力:70kPa
- 調理モード:圧力、無水、低温(70℃と85℃)、煮込み
- 自動メニュー:20種類
- フタ:スライド式
実家の母に頼まれて選んだのがこの電気圧力鍋で、帰省したときに何度か使いました。無水モードで白菜と豚バラのミルフィーユ鍋を作ると、白菜から出た水分だけでひたひたになります。味が薄まらないので、ポン酢をかけるだけでおいしく食べられました。
フタをスライドさせて外せるので、使ったあとはフタも内鍋も流しで丸洗いできます。ふたを開けたまま加熱しようとすると止まる仕組みや、温度が上がりすぎたときに止まる仕組みも付いていて、母が1人で使っても心配が少ないです。
低温調理は70℃と85℃の2つだけで、細かく温度を決めたい人には物足りません。ただ、サラダチキンや温泉卵を作るくらいなら困りませんでした。黒一色で台所になじむ見た目の、使いやすいおすすめの電気圧力鍋です。
第3位 パナソニック NF-AC1000 炒めもできる電気圧力鍋

- 容量:満水4.2L/調理容量2.4L
- 圧力:100kPa、70kPa、20kPaの3段階
- 鍋底かきまぜ:あり
- 低温調理:35〜90℃
- スマホのアプリからメニューを追加できる
鍋の底にある羽根が回って、具を混ぜながら加熱する電気圧力鍋です。口コミでは「無水カレーでも焦げつかない」「炒め物まで任せられる」という声が多く、ほかの機種ではできない炒め調理ができるのはこの1台だけです。
圧力を3段階で切り替えられて、いちばん強い100kPaにすると、すじ肉や手羽元が短い時間でやわらかくなります。スマホのアプリで新しいメニューを足せるので、買ったあとも作れる料理が増えていきます。
ただ、値段はほかの電気圧力鍋の3倍以上です。この値段を出す価値があるかは、正直なところ「毎日使うかどうか」で決まると思います。週に1回の無水カレーだけなら、1位や2位で十分です。毎日の夕飯づくりを任せたい家庭向けのおすすめ自動調理なべです。
鍋底の羽根が回って炒めもできる
第4位 アイリスオーヤマ PC-MA4 白い本体の4L

- 容量:満水4.0L/調理容量2.6L
- 最高圧力:70kPa
- 消費電力:1000W
- 調理モード:圧力、無水、低温(30〜100℃)、なべ、蒸し、炊飯
- 色:ホワイト
1位のPMPC-MA4と同じ4Lの大きさで、中身はほとんど同じモデルです。内蔵レシピは80種類ほどで、口コミでは「ボタンと日本語の表示が分かりやすい」という声が目立ちます。
容量は1位と同じ2.6Lなので、4人分の無水カレーも作れます。ガラスぶたは付いていないので、卓上鍋として使いたいなら1位を選んでください。白い本体で、キッチンを明るい色でそろえている家に置きやすい電気圧力鍋です。
第5位 ティファール CY353AJP 煮込み用の鍋付き

- 容量:満水3L/調理容量2L
- 最高圧力:70kPa
- 低温調理:60〜90℃
- 機能:1台16役
- フタ:スライド式
ティファール独自の煮込み用の鍋が付いていて、無水調理のほか炒め、蒸し、低温などを1台でこなせる電気圧力鍋です。アイボリーの丸い見た目が好きで選んだ、というレビューが目立ちます。
調理容量は2Lなので、2〜3人分の無水カレーがちょうどよく作れる大きさです。内蔵のレシピは4つと少なめで、自分で時間を決めて使う人に向いています。予約は直前に加熱する方式なので、肉や魚を入れて何時間も置く使い方はやめておきましょう。
第6位 ティファール CY3511JPA 予約12時間の3L

- 容量:満水3L
- 最高圧力:70kPa
- 調理モード:圧力、無水、炒め、蒸し、煮る、低温、発酵、炊飯
- 予約:最大12時間/保温:最大24時間
- サイズ:幅26×奥行28.5×高さ28.3cm/約4.2kg
5位と同じ3Lの大きさで、1台12役のシンプルなモデルです。カレー、肉じゃが、角煮はレシピモードのボタンを押すだけで作れて、白米と玄米も炊けます。
口コミでは「白い本体で清潔感がある」「内ぶたがステンレスで外して洗える」という声が多く見られました。幅26cmなので、1位の4Lモデルより一回り小さく、2人暮らしの台所にも置きやすい電気圧力鍋です。
白い本体で2人暮らしにちょうどいい
第7位 ティファール クックフォーミー 作り置き向け6L

- 容量:満水6L/調理容量4L
- 最高圧力:70kPa
- 内蔵レシピ:250種類
- 日本語の音声と画面で作り方を案内
- サイズ:幅33.5×奥行36.5×高さ31cm
調理容量が4Lあり、今回の8台でいちばんたくさん作れる電気圧力鍋です。画面と音声で「玉ねぎを切って入れてください」と順番に教えてくれるので、料理に慣れていない人でも無水カレーやポトフが作れます。
レビューでは「献立を考えなくてよくなった」という声が多い一方、「奥行きが36.5cmあって置き場所に困った」という声もありました。5人以上の家族や、週末に1週間分を作り置きしたい人におすすめです。
調理容量4Lで作り置きに向く
第8位 アイリスオーヤマ PC-MA2 1〜2人用の電気圧力鍋

- 容量:満水2.2L/調理容量1.4L
- 最高圧力:70kPa
- 低温調理:30〜100℃
- フタ:スライド式
- サイズ:幅28.2×奥行28.6×高さ21.3cm
一人暮らしをしていたときに使っていた電気圧力鍋です。高さが21.3cmなので、吊り戸棚の下のすき間にも入りました。トマト缶とキャベツ半玉、ソーセージを入れて無水モードで煮るだけのスープを、週に2〜3回作っていました。
低温調理を30〜100℃の間で決められるので、ヨーグルトや鶏ハムも作れます。調理容量1.4Lだと、無水カレーは2人分で鍋がいっぱいになります。家族が増えて使わなくなりましたが、1〜2人ならこの大きさがいちばん扱いやすいです。初めての電気圧力鍋として値段を抑えたい人におすすめです。
無水の電気圧力鍋は何リットルがいい?人数別のおすすめ早見表
8台を、作れる量と無水カレーの作りやすさ、フタの洗いやすさで並べました。洗いやすさはフタを外して丸洗いできるかどうかを5段階にしています。
| 順位 | 商品 | 調理容量 | 向く人数 | 無水カレーの作りやすさ | 洗いやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | アイリスオーヤマ PMPC-MA4 | 2.6L | 3〜4人 | ★★★★★ | ★★★★ |
| 2位 | パナソニック NF-PC400 | 2.6L | 3〜4人 | ★★★★★ | ★★★★★ |
| 3位 | パナソニック NF-AC1000 | 2.4L | 3〜4人 | ★★★★★ | ★★★ |
| 4位 | アイリスオーヤマ PC-MA4 | 2.6L | 3〜4人 | ★★★★ | ★★★★ |
| 5位 | ティファール ラクラクッカー プラス コンパクト | 2L | 2〜3人 | ★★★★ | ★★★★★ |
| 6位 | ティファール ラクラクッカー コンパクト | 3L満水 | 2〜3人 | ★★★★ | ★★★★ |
| 7位 | ティファール クックフォーミー 6L | 4L | 5人以上 | ★★★★ | ★★★ |
| 8位 | アイリスオーヤマ PC-MA2 | 1.4L | 1〜2人 | ★★★ | ★★★★★ |
1〜2人なら8位のPC-MA2、3〜4人なら1位のPMPC-MA4か2位のNF-PC400、5人以上なら7位のクックフォーミーが無水調理におすすめの電気圧力鍋です。
電気圧力鍋で無水調理をするなら水分の多い野菜を鍋の底に入れる
無水調理は野菜から出る水分だけで煮るので、入れる順番で焦げやすさが変わります。玉ねぎ、トマト、白菜、キャベツのように水分の多い野菜を鍋の底に敷き、その上に肉やじゃがいもをのせると、底が焦げにくくなります。
電気圧力鍋で無水カレーを作るときは、ルーを入れるのは圧力をかけ終わってからにしてください。ルーを入れたまま圧力をかけると、とろみで底に焦げつきやすくなり、機種によっては途中で止まります。
もう1つ気をつけたいのが、葉物だけで作るときです。ほうれん草や小松菜は加熱すると量が大きく減るので、思ったより水分が出ないことがあります。最初はレシピブックの分量どおりに作って、その電気圧力鍋のくせをつかんでから自分の分量に変えていくと失敗しにくいです。
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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