車のスマホホルダーで一番多い不満は「付けるのに両手が要る」ことです。カーナビ代わりにスマホを使う人ほど、乗るたびにクリップを開いて挟む作業が面倒になります。マグネット式の車載ホルダーなら、スマホを近づけるだけでくっつき、降りるときは片手で外せます。
ただ、マグネット式は「どこに付けるか」と「スマホ側に何を付けるか」で使いやすさがかなり変わります。まずはマグネット車載ホルダーを選ぶときに迷いやすい点をQ&Aで答えてから、おすすめの4台をランキングで紹介します。自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
マグネット車載ホルダーの選び方は付け方とスマホ側の準備で決まる
Q1 エアコン吹き出し口とダッシュボードはどっちがおすすめ?
視線を大きく動かしたくないならダッシュボード、車を傷つけたくないならエアコン吹き出し口がおすすめです。
エアコン吹き出し口に付けるタイプは、ルーバー(風向きを変える羽根)に挟むだけなので、両面テープや吸盤の跡が残りません。そのかわり、冬に暖房を使うとスマホの裏に温風が当たり続けます。ルーバーが細い車や丸い吹き出し口の車には付かないこともあります。
ダッシュボードに付けるタイプは、スマホを目線に近い高さに置けます。地図を見るときに首を下げなくてよいのが助かります。ただし吸盤やゲルは表面の凹凸(シボ)が深いと付きにくく、夏の車内では吸着が弱くなることがあります。
Q2 MagSafe非対応のスマホでもマグネットで付けられる?
付属の金属プレートやメタルリングをスマホかケースに貼れば、Androidや古いiPhoneでも使えます。
iPhone 12以降のMagSafe対応モデルは、本体に磁石が入っているのでそのままくっつきます。それ以外のスマホは、マグネット車載ホルダーに付いてくる薄い金属プレートを貼る必要があります。プレートが付属しない製品もあるので、Androidの人は買う前に付属品を見ておくと安心です。
Q3 手帳型ケースのままマグネット車載ホルダーは使える?
金属プレートを手帳のフタの内側に挟めるタイプなら使えます。
手帳型ケースはフタの厚みがあるので、MagSafeの磁石だけでは届かないことが多いです。手帳対応をうたうマグネット車載ホルダーは、プレートを本体側ではなくケースに付ける前提で作られています。手帳型を使っている人は、この表記があるかどうかを最初に見てください。
Q4 磁石でスマホが壊れることはある?
今のスマホが車載ホルダーの磁石で壊れることはまずありません。気をつけたいのはICカードです。
スマホの記憶装置は磁気の影響を受けない作りになっています。ただし、手帳型ケースのポケットに交通系ICカードやクレジットカードを入れていると、読み取りにくくなることがあります。カード類はケースから出して持ち歩くほうが安全です。
マグネット車載ホルダーおすすめ4選 人気ランキング
第1位 カシムラ NAT-55 手帳型ケースでも付くマグネット式
カー用品を長く作っているカシムラのマグネット車載ホルダーです。エアコン吹き出し口に挟む付け方と、ダッシュボードに貼る付け方の2通りから選べます。
自分で使ってみて一番よかったのは、手帳型ケースのままでも付くことでした。付属の金属プレートを手帳のフタの内側に入れておくと、フタを閉じたままホルダーに近づけるだけでピタッと止まります。手帳型ケースを使っていると、マグネット式はほとんど選べないと思っていたので、これは助かりました。
家族の車と自分の車で付け替えても、吹き出し口用なら跡が残らないのもよかったところです。ルーバーに差し込むだけなので、取り付けは1分もかかりません。
最初はスマホが少し傾くのが気になりましたが、根元の角度を調整したら止まりました。段差を越えたときも外れたことはありません。
手帳型ケースを使っていて、マグネット式をあきらめていた人におすすめの車載ホルダーです。
吹き出し口とダッシュボードの2通りで付けられる
第2位 U-POWER 吸盤とゲルで固定する車載ホルダー
ダッシュボードに付けるタイプのマグネット車載ホルダーです。ナノゲルで貼り付けたうえに真空吸盤で吸い付ける二重の固定で、ダッシュボードの細かい凹凸にも密着します。
磁石はN55規格のネオジム磁石を24個使っていて、MagSafe対応のiPhoneならケースなしでも強めにくっつきます。360度回るので、地図アプリを横向きで使いたい人でもすぐに向きを変えられます。
口コミの評価は高めで、「片手で付け外しできて使いやすい」「仕事の車で毎日使っている」という声が多く見られます。一方で「大きいスマホだと揺れる」「しばらく使ったら吸盤が外れやすくなった」という声もあります。ゲルにほこりが付くと吸着が落ちるので、外れやすくなったらゲル面を水で洗うのがおすすめです。
スマホを目線の高さに置きたい人に向いているマグネット車載ホルダーです。
N55磁石24個でダッシュボードに固定
第3位 エレコム P-CARS14BK iPhone向けゲル吸盤
MagSafe対応のiPhoneを磁力で止める、エレコムのゲル吸盤タイプの車載ホルダーです。アームの根元は約230度動き、スマホを付ける部分はボールジョイントで上下と左右に60度ずつ傾けられます。
以前、自分の車で使っていたことがあります。ダッシュボードのシボが浅い車だったので、付属の補助板を使わずにそのまま吸着できました。吸盤が弱くなってきても水洗いすると吸着が戻るので、半年ほどは付け直さずに使えました。スマホに当たる面がラバーなので、iPhoneの背面に傷が付かないのもよかったです。
MagSafe対応iPhoneを薄いケースで使っている人におすすめのマグネット車載ホルダーです。
第4位 Lamicall 52.5gの吹き出し口用マグネット
エアコン吹き出し口のルーバーに挟んで使う、MagSafe対応のマグネット車載ホルダーです。本体は73.5×56.5×70mmで重さは52.5g。4台の中で一番小さく、吹き出し口に付けても前がふさがりにくいサイズです。
付けられるルーバーは厚さ約3mmまで、幅は約10〜27mmです。メタルリングが付いてくるので、MagSafe非対応のAndroidでも使えます。口コミでは「車の揺れでも動かない」「家族の車用にもう1台買った」という声があり、評価も高めです。
小さくて目立たないマグネット車載ホルダーを探している人におすすめです。
メタルリング付きでAndroidにも使える
マグネット車載ホルダーを使うときの注意点は3つ
車載ホルダーはフロントガラスに付けない
フロントガラスに吸盤で付けるのは、視界をふさぐので避けてください。前の見え方に関する決まりがあり、付ける場所によっては車検にも通りません。ダッシュボードに付けるときも、メーターや前方が隠れない高さにします。
運転中はスマホを操作しない
車載ホルダーに付けていても、走行中にスマホを手で操作すると違反になります。行き先の入力や音楽の切り替えは、停車中に済ませておきます。マグネット式は付け外しが楽な分、信号待ちでつい手に取りたくなるので気をつけたいところです。
夏の車内では吸盤とゲルの付きが弱くなる
ダッシュボードに付けるマグネット車載ホルダーは、真夏の駐車中に外れることがあります。長時間停めるときはサンシェードを使うか、スマホだけでなくホルダーごと外しておくと安心です。エアコン吹き出し口用なら、この心配はほとんどありません。
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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