3〜4人の家族で毎日ごはんを炊くなら、5合炊きの炊飯器がちょうどいいサイズです。ただ、売り場には3万円を超える機種も並んでいて、「1万円前後の安い炊飯器で本当においしく炊けるの?」と迷う方も多いはずです。
5合炊きの安い炊飯器でも、内釜の厚みと加熱方式を見て選べば毎日のごはんで困ることはほとんどありません。ここからは、1万円前後で買える5合炊きの炊飯器から、おすすめの3台を紹介します。自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
5合炊きの安い炊飯器と高い炊飯器は何が違うの?
5合炊きの炊飯器は、1万円以下のものから10万円前後のものまで値段の差がとても大きい家電です。値段の差が出るのは、主に加熱方式と内釜の素材と炊き分けメニューの数です。
高い炊飯器は、圧力をかけて炊いたり、内釜に土鍋や銅を使ったりして、粒の立ち方や甘みを細かく調整しています。安い炊飯器はマイコン式か、シンプルなIH式がほとんどです。
ただ、白米をふつうに炊いて、その日のうちに食べる使い方なら、安い5合炊きでも十分です。冷凍ごはんを作り置きする家庭や、朝炊いて夜まで保温しない家庭なら、高い機種との差はさらに感じにくくなります。
5合炊き 安い炊飯器の選び方
加熱方式は1万円以下ならマイコン 1万円台ならIHがおすすめ
炊飯器の加熱方式は、大きく分けてマイコン式、IH式、圧力IH式の3種類です。
マイコン式は、内釜の底にあるヒーターで温めるタイプです。値段が安く、5合炊きでも1万円以下で買えます。ただし、5合いっぱいに炊くと上と下で炊きムラが出やすくなります。
IH式は、内釜そのものを発熱させるので、釜全体に熱が回ります。5合いっぱいに炊く日が多い家庭なら、1万円台のIH式炊飯器を選ぶと炊きムラが減ります。3合くらいまでしか炊かないなら、マイコン式でも困りません。
安い炊飯器の内釜は厚みをチェック
安い炊飯器でもおいしく炊けるかどうかは、内釜の厚みで差が出ます。内釜が薄いと熱がすぐ逃げて、ごはんがべちゃっとしやすくなります。
マイコン式の炊飯器を選ぶなら、内釜の厚みが1.5mm以上あるかを見るのがおすすめです。商品名に「厚釜」と入っているモデルは、厚みを売りにしていることが多いです。
5合炊きでも本体の幅は25cm前後がおすすめ
5合炊きの炊飯器は、キッチンのラックや炊飯器台に置くことが多い家電です。ラックに置くなら、本体の幅が25cm前後の5合炊き炊飯器を選ぶと場所を取りません。
もう1つ見ておきたいのが、ふたを開けたときの高さです。上に棚があると、ふたが当たって全開にできないことがあります。スライド式の棚なら引き出して使えますが、固定の棚の下に置くなら、高さに10cmほど余裕を持たせておくと安心です。
安い炊飯器ほどお手入れのパーツ数をチェック
毎日使う炊飯器は、洗うパーツが多いと続きません。安い5合炊きの炊飯器は、内ぶたが外せるかどうかが機種によって違います。
内ぶたが外せて、洗うのが内釜と内ぶたの2点で済む炊飯器がおすすめです。内ぶたが外せない機種は、ふきんで拭くしかないので、ごはんのでんぷんが乾いて残りやすくなります。
5合炊き 安い炊飯器のおすすめランキング
【1位】タイガー 炊きたて JBH-G101W 5合炊き炊飯器

10年近く売れ続けているタイガー魔法瓶のマイコン式炊飯器です。内釜は厚さ1.7mmの黒遠赤厚釜で、マイコン式の安い5合炊き炊飯器の中では釜がしっかりしています。
実家で使っていたのがこのJBH-G101Wで、帰省するたびに炊いていました。4人分の夕飯で4合を炊いても、底のほうがかたくなることはなく、しゃもじを入れたときに粒がつぶれにくい印象でした。正直に言うと、IHの高い機種と食べ比べると甘みでは負けます。それでも、カレーや丼ものに使うなら気になりませんでした。
ボタンが大きくて文字が読みやすいのも、毎日使ううえで助かるところです。予約タイマーは2つの時刻を覚えておけるので、平日の朝と夕方の時間を入れておけば毎回合わせ直す必要がありません。
調理メニューも付いているので、炊飯器で煮物や蒸し料理を作ることもできます。エコ炊きメニューを使うと、白米メニューより電気代を抑えて炊けます。
炊く量が3〜4合の日が多く、とにかく安くて長く使える5合炊きの炊飯器がほしい家庭におすすめです。
1.7mmの厚釜で炊くロングセラー
【2位】アイリスオーヤマ RC-ILA50 IH炊飯器

1万円台前半で買えるIH式の5合炊き炊飯器です。安い価格帯でもIHで炊きたい人には、この炊飯器がいちばん選びやすいです。
本体の幅は約25cm、奥行きは約29.5cmで、以前のモデルより小さくなりました。5合炊きなのに3合炊きに近い場所に置けるので、ラックの奥行きが浅いキッチンでも置きやすいです。
炊飯メニューは白米、早炊き、エコ、冷凍、炊込み、おかゆ、麦飯、雑穀米、玄米などがあり、お米の銘柄に合わせて火加減を変える銘柄炊きもあります。口コミでは「ふつうの白米メニューでも、エコ炊きでもおいしく炊けた」という声が多く、値段を考えると満足している人が目立ちます。
一方で、銘柄炊きは「違いがよく分からない」という声もあります。銘柄炊きを目当てに買うより、IHで5合をムラなく炊ける安い炊飯器として選ぶのがおすすめです。
5合いっぱいに炊く日が多い家族や、置き場所が狭いキッチンで使う人におすすめのIH炊飯器です。
幅約25cmに収まるIH式の5合炊き
【3位】山善 AMRC-10M 安いマイコン炊飯器

1万円以下で買える、山善のマイコン式5合炊き炊飯器です。3台の中でいちばん安く、低温調理までできるのがこの炊飯器です。
炊飯メニューは標準、早炊き、おかゆ、無洗米の4つです。お米のかたさは3種類から選べるので、かためが好きな人とやわらかめが好きな人がいる家庭でも合わせやすいです。
低温調理モードを使うと、鶏ハムや温泉卵を炊飯器に入れておくだけで作れます。低温調理器を別に買わなくていいのは、安い炊飯器の中では珍しいところです。
お手入れで洗うのは、内釜と、内ぶたと蒸気口のユニットの2点だけです。内ぶたが外せるので、毎日洗ってもそれほど手間がかかりません。
できるだけ安く5合炊きの炊飯器をそろえたい人や、鶏ハムなどの作り置きもしたい人におすすめです。
使い方別 5合炊きの安い炊飯器はこれがおすすめ
5合いっぱいに炊く家族ならIHのRC-ILA50
毎回5合近く炊く家庭なら、IH式のRC-ILA50がおすすめです。マイコン式より釜全体に熱が回るので、量が多くても炊きムラが出にくい炊飯器です。
3〜4合を毎日炊くならタイガー JBH-G101W
炊く量が3〜4合の日が多いなら、マイコン式のJBH-G101Wで十分です。厚釜のおかげで、安いマイコン式の中でもごはんがべちゃっとしにくい炊飯器です。
おかずの作り置きもしたいなら山善 AMRC-10M
炊飯器で鶏ハムや温泉卵も作りたいなら、低温調理モードのあるAMRC-10Mがおすすめです。炊飯器と低温調理器を1台で済ませたい人に向いています。
安い5合炊き炊飯器で気をつけたいこと
安い炊飯器の保温は長くても12時間までがおすすめ
安い炊飯器は、保温が長くなるとごはんが黄色くなったり、においが出たりしやすくなります。朝炊いたごはんを夜まで保温するより、炊いてすぐ1食分ずつ冷凍するほうがおいしく食べられます。
炊飯器の内釜のコーティングは金属のしゃもじでこすらない
安い炊飯器の内釜は、表面のコーティングがはがれると、ごはんがくっつきやすくなります。付属のしゃもじを使い、洗うときはやわらかいスポンジで洗うと内釜が長持ちします。内釜だけを買い替えられる機種も多いので、はがれてきたらメーカーの部品を探してみてください。
5合炊きの安い炊飯器は、内釜の厚みと加熱方式と置き場所の3つを見れば選びやすくなります。どれにするか迷ったら、毎回炊く量に合わせて、たくさん炊くならIH、3〜4合ならマイコンで選ぶのがおすすめです。
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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