12本入るワインセラーは、1万円台前半から5万円近くまで値段の幅があります。差が出るのは、夏の暑い部屋でどこまで冷えるか、白ワインを冷やせる温度まで下がるか、寝室に置いて音が気にならないかの3つです。
今回は、12本前後が入る家庭用ワインセラーを7台選び、冷やす力と温度設定、静かさ、置き場所の4つで比べました。8本や18本のモデルも入れているので、手持ちのワインの数に合わせて選べます。
自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
12本前後のワインセラーで比べたポイント
ランキングの順位は、次の4つを合わせて決めました。いちばん差が出たのは夏の冷え方と、温度設定の下限です。
【冷やす力】室温30℃の部屋で何℃まで下がるか
ペルチェ式のワインセラーは、室温からおよそ10〜15℃下げるのが限界です。室温が30℃を超える部屋だと、設定を14℃にしても16℃あたりで止まることがあります。エアコンを付けない部屋に置くなら、ここで差が出ます。
【温度設定】白ワインには下限8℃以下がおすすめ
赤ワインは14〜16℃前後、白ワインやスパークリングは8〜10℃前後が飲みごろと言われます。設定の下限が12℃のモデルは、白ワインには少し温かめです。白もよく飲むなら、下限が8℃以下のものを選んでおくと困りません。
【静かさ】寝室やリビングに置くならペルチェ式
ペルチェ式はモーターが無いので、振動がほとんど出ません。コンプレッサー式は冷えが強い代わりに、動き始めに小さな音がします。寝る部屋に置くなら、ペルチェ式のほうが気になりにくいです。
【置き場所】幅30cm以内なら棚の横にも置ける
12本クラスでも、幅は25〜38cmと機種でかなり違います。幅30cm以内のスリムなモデルなら、キッチンカウンターの横や本棚のすき間に置けます。
12本 ワインセラーの選び方は本数と冷却方式で決まる
本数はいま持っている数より少し多めに選ぶのがおすすめ
セールで何本か一緒に買うと、ワインはすぐに増えます。いま6〜8本持っているなら、12本入るワインセラーを選んでおくと余裕があります。ただし、収納本数はボルドー型の細いボトルで数えた数です。シャンパンのような太いボトルを入れると、実際に入る本数は2〜3本減ります。
ペルチェ式は静か コンプレッサー式は夏でもよく冷える
数か月のうちに飲みきる日常用のワインなら、ペルチェ式で十分です。1年以上寝かせたいワインがあるなら、コンプレッサー式や長期熟成型を選んでください。
長く寝かせるなら冬に温める機能つきのワインセラー
冬の寒い部屋では、庫内が設定より冷えすぎることがあります。温める機能があるモデルは、冬でも温度が下がりすぎません。長期保存をしたい人は、この機能があるかを確かめておくと安心です。
ワインセラー 12本前後のおすすめ7選
1位 ルフィエール LW-S12 定番の12本ワインセラー

ルフィエールのLW-S12(PELTIER12)は、日本メーカー製のペルチェ素子を使った12本収納のワインセラーです。設定温度は4〜22℃で、室温から約15℃下げられます。12本クラスのペルチェ式で下限が4℃まで下がるのは、この価格帯ではあまり見かけません。
使ってみて最初に分かったのは、白ワインを10℃に設定してもきちんとその温度で止まることです。アイリスオーヤマのPWC-331P-Bは下限が12℃なので、白ワインとスパークリングもよく飲む家ではこの差が大きいです。タッチパネルで温度を変えられて、庫内の温度はデジタルで表示されます。扉を開けなくても、今何℃かがすぐ分かります。
サイズは幅28×奥行56.7×高さ66.3cmです。幅が30cmを切るので、冷蔵庫の横のすき間に置けました。重さは14.2kgで、1人で持ち上げて動かせます。消費電力は70Wで、ペルチェ式としては標準的です。
正直に書くと、真夏にエアコンを切った部屋では、設定の12℃まで下がるのに時間がかかりました。夜には設定温度に戻っていたので、ワインが傷むほどではありません。ただ、西日の入る部屋に置くなら、壁から離してエアコンの効く場所に置くのがおすすめです。
保証が18か月あるのも助かります。ペルチェ式は冷えなくなったときに相談できる先があると安心なので、ここで選ぶ人も多いです。最初の1台に迷っているなら、このワインセラーを選んでおけば白も赤も入れられます。
- 良い点 設定温度が4〜22℃と広く、白ワインも冷やせる
- 良い点 幅28cmのスリムな形で置き場所を選ばない
- 気になる点 真夏の暑い部屋では設定温度まで時間がかかる
4℃まで下がる12本用ペルチェ式
2位 アイリスオーヤマ PWC-331P-B 安い12本用

12本入るワインセラーを、なるべく安く手に入れたい人におすすめなのがアイリスオーヤマのPWC-331P-Bです。容量は33Lで、温度は12〜18℃の間で設定できます。
寝室に置いて使っていますが、夜中に音で目が覚めたことはありません。扉は黒いミラーガラスで外から中が見えにくく、黒っぽい家具の横に置いても目立ちません。棚は5段のスライド式で、奥のボトルも引き出して取れます。
サイズは幅25.2×奥行51.5×高さ61cmで、今回の12本クラスでいちばん細いです。重さは約11kgと軽く、消費電力は50Wです。
気になったのは2つです。1つは温度の下限が12℃なことで、白ワインをしっかり冷やしたいときは物足りません。もう1つは、温度を変えたり庫内灯をつけたりするたびにロックを外す必要があることです。慣れれば気になりませんが、最初は少し面倒でした。赤ワインが中心なら、この値段でこれだけ使えれば十分なワインセラーです。
- 良い点 幅25.2cmで12本クラスでいちばん細い
- 良い点 寝室に置いても音が気にならない
- 気になる点 温度の下限が12℃で白ワインには少し温かい
3位 ルフィエール C18SL 夏もよく冷える18本用

12本では少し足りなくなりそうな人には、18本入るルフィエールのC18SL(BASE18)がおすすめです。冷却はコンプレッサー式なので、室温が高い夏でも庫内の温度が上がりにくいです。
幅29×奥行49.8×高さ116cmと背が高い形で、床に置くと床の面積は12本のペルチェ式とほとんど変わりません。重さは30.5kgあるので、置く場所は最初に決めてから届けてもらうと楽です。消費電力は75Wです。
口コミでは、夏場でも温度が安定するという声が多く見られます。一方で、届いたときに冷えなかったという声も少しあり、そのときはサポートの交換がすぐだったと書かれていました。保証は1年です。12本のペルチェ式より値段は上がりますが、ワインを1年以上置いておきたい人には安心なワインセラーです。
- 良い点 コンプレッサー式で夏でも温度が上がりにくい
- 良い点 床の面積は12本クラスと同じくらいで18本入る
- 気になる点 30.5kgと重く、置いたあとは動かしにくい
4位 PlusQ BWC-008P 木の棚の8本ワインセラー

12本まではいらない人や、まずは小さめで始めたい人におすすめなのがPlusQのBWC-008Pです。8本収納で、設定温度は4〜22℃と広く、白ワインもしっかり冷やせます。
リビングの棚の横に置いて使ったことがありますが、木の棚がガラス越しに見えて、家電っぽさがあまりありません。有効容積は22L、重さは10.0kgで、消費電力は45Wと今回の中でいちばん小さいです。日本メーカー製のペルチェ素子を使っていて、国内のサポート窓口があるのも安心できます。
気になったのは、木の棚が少し引き出しにくいことです。ボトルを入れたまま棚を引くと、ひっかかる感じがありました。8本では足りなくなりそうなら、最初から12本のワインセラーを選んだほうがいいです。
- 良い点 設定温度が4〜22℃で白ワインも冷やせる
- 良い点 消費電力45Wで電気代を抑えられる
- 気になる点 木の棚が引き出しにくいことがある
5位 アイリスオーヤマ PWC-251P-B 8℃まで冷える

アイリスオーヤマのPWC-251P-Bは、8本収納で容量25Lのペルチェ式ワインセラーです。同じメーカーの12本用PWC-331P-Bは下限が12℃ですが、こちらは8〜18℃まで設定できます。白ワインを冷やしたいなら、本数は少なくてもこちらが向いています。
口コミでは、1万円台前半で買えて、ガラス窓から中のワインが見えるのがいいという声が多いです。LEDの庫内灯がついていて、暗い部屋でもラベルが読めます。
一方で、ペルチェ式なので夏の暑い部屋では冷えが弱いという声もあります。8本といっても、太いボトルを入れると6本前後になると考えておくと、買ったあとで困りません。
- 良い点 8〜18℃まで設定できて白ワインも冷やせる
- 良い点 1万円台前半で買いやすい
- 気になる点 夏の暑い部屋では冷えが弱くなる
6位 さくら製作所 SAB-50G-PB 長期保存の12本用

さくら製作所のFURNIEL SAB-50G-PBは、長期熟成を考えて作られた12本収納のワインセラーです。棚の使い方を変えると最大20本まで入ります。設定温度は5〜20℃で、容量は52Lあります。
ほかの12本クラスとの違いは、冬に庫内を温める機能があることと、紫外線を通しにくいガラス扉です。寒い部屋に置いても冷えすぎにくく、1年を通して温度を保ちやすいです。口コミでも、季節が変わっても温度が安定しているという声が目立ちます。
サイズは幅38×奥行47.6×高さ70.4cmで、重さは27kgです。年間消費電力量は234kWhです。値段は今回の7台でいちばん高く、置き場所も幅を取ります。数か月で飲みきる人には向きませんが、記念日のワインを何年か置いておきたい人にはおすすめのワインセラーです。
- 良い点 冬に温める機能があり1年を通して温度が安定する
- 良い点 棚を変えると最大20本まで入る
- 気になる点 幅38cm、27kgと大きく値段も高い
冬も温度が下がりすぎない長期用
7位 アイリスオーヤマ IWC-P081A-B 台に置ける8本用

アイリスオーヤマのIWC-P081A-Bは、8本収納で容量25Lのペルチェ式です。サイズは幅25.2×奥行50×高さ45cmと低く、カウンターや棚の上にも置けます。重さは9.5kgで、今回の7台でいちばん軽いです。
設定温度は8〜18℃で、白ワインも冷やせます。庫内のLEDは約10分で自動的に消えるので、つけっぱなしで光がワインに当たる心配がありません。温度はデジタルで表示されます。
口コミでは、置く場所に困らない大きさがいいという声が多いです。ただ、消費電力は65Wで、同じ8本クラスのPlusQ BWC-008Pより大きめです。床に置くなら5位のPWC-251P-Bと大きな差はないので、台の上に置きたい人におすすめのワインセラーです。
- 良い点 高さ45cm、9.5kgで台の上に置ける
- 良い点 庫内灯が約10分で自動で消える
- 気になる点 消費電力65Wで8本クラスでは大きめ
ワインセラーを置く前に確かめておきたいこと
ワインセラーは壁から10cm以上あけて置く
ペルチェ式もコンプレッサー式も、本体の後ろや横から熱を逃がしています。壁にぴったり付けると熱がこもって、冷えが弱くなります。後ろと横は10cm以上あけて置くと、設定温度まで下がりやすくなります。
ペルチェ式は室温30℃を超える部屋だと冷えにくい
ペルチェ式のワインセラーは、室温より10〜15℃低い温度までしか下がりません。夏に30℃を超える部屋に置くなら、エアコンをつける部屋を選ぶか、コンプレッサー式を選んでください。
12本収納でも太いボトルは入る本数が減る
収納本数は、ボルドー型の細いボトルで数えた数です。シャンパンやブルゴーニュ型の太いボトルが多いなら、12本収納でも9〜10本くらいと考えておくと安心です。
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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