家の電動シュレッダーは、無負荷のときの運転音が45dBから65dBくらいまで機種によって差があります。45dBは図書館くらいの静かさで、65dBは近くで掃除機をかけているくらいの音です。子どもが寝たあとの夜や、在宅ワークのオンライン会議の合間に使うなら、この20dBの差がそのまま使いやすさに出ます。
ただ、静かさだけで選ぶと、1回に入れられる枚数が少なかったり、数分で止まってしまったりして、年末にたまった書類を処分するときに困ります。家庭用の静音シュレッダーを運転音と細断の細かさ、1回の枚数と連続して使える時間で比べて、7台を順位にしました。後半では使う場面ごとの選び方も紹介します。
自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。
家庭用シュレッダーは3つの数字で選ぶのがおすすめ
【運転音】夜に使う静音シュレッダーは無負荷時50dB以下
シュレッダーの運転音は、多くのメーカーが「紙を入れていないとき(無負荷時)」の数字で書いています。紙を切っている最中は、どの機種も10dBから20dBくらい大きくなります。
夜や会議の合間に使うなら、無負荷時50dB以下の静音シュレッダーを選ぶと音で困りにくいです。今回の7台では、アイリスオーヤマのP4HS75Mが45dB、サンワダイレクトの400-PSD063Wが50dBでした。ナカバヤシのNSE-SM01は約60dBで、昼間なら気にならないけれど夜は少し響く、という口コミが多い音の大きさです。
【細断方式】家庭用シュレッダーは2mm幅のマイクロカットが安心
細断の形は、細長く切るストレートカット、短冊に切るクロスカット、さらに細かいマイクロカットの3つがあります。クロスカットの4×10mmでも住所の文字はほとんど読めませんが、カードの番号や小さな数字が残ることがあります。
クレジットカードの明細や源泉徴収票を処分するなら、幅2mm前後のマイクロカットの家庭用シュレッダーがおすすめです。細かく切れる分、ゴミの量が減ってダストボックスがいっぱいになるまでの枚数も増えます。
【枚数と連続時間】書類が多い家庭なら連続10分以上のシュレッダー
小型の家庭用シュレッダーは、1回に入れられるのがA4で3枚前後、連続して動かせる時間は3分から10分くらいです。時間を過ぎるとモーターを冷ますために止まり、30分から1時間ほど待つことになります。
毎日届く郵便物を切るだけなら3枚と3分で十分ですが、年に1回大量に処分する人は連続10分以上を選ぶと待ち時間が減ります。今回の中で連続30分動くのは、フェローズの16MCだけでした。
家庭用 静音シュレッダー おすすめ7選
第1位 アイリスオーヤマ P4HS75M 45dBの静音モデル

- 運転音:無負荷時 約45dB/細断時 約66dB
- 細断方式:マイクロクロスカット 約2×11mm
- 細断枚数:A4 4枚
- 連続使用時間:10分
- ダストボックス:約7.5L(A4約80枚分)
- 本体サイズ:幅17.5×奥行35.1×高さ31.6cm/5.1kg
アイリスオーヤマの「超静音」と名前の付いたシリーズのマイクロクロスカットのモデルです。無負荷時の運転音は約45dBで、今回の7台でいちばん静かでした。
自分の家では、リビングの棚の横にこの機種を置いています。電源を入れて待機している間は、モーターの音がほとんどしません。紙を差し込むと自動で動き出しますが、4枚を一度に入れても「ジー」という低めの音がするくらいで、高い音がキンキン響く感じはありませんでした。夜の10時すぎに、隣の部屋で寝ている子どもを起こさずに郵便物を切れたのは、この機種がはじめてです。
細断時の約66dBという数字だけを見るとほかの機種と大きく変わりませんが、実際に使うと音の高さが違います。安いシュレッダーは紙を切り始めるときに高い音が出やすく、この機種はそこが抑えられています。テレビを小さめの音で付けていても、セリフが聞き取れなくなることはありませんでした。
切ったあとの紙くずは約2×11mmと細かく、明細書の数字を拾い集めて読むのはまず無理です。細かい分だけかさが減るので、7.5Lのダストボックスでも2人暮らしで1か月半くらいは捨てずに済んでいます。
気になるのは2つです。1つは、幅17.5cmと細身なのに奥行きが35cmあり、机の上に置くと場所を取ります。床か棚の下に置くのがおすすめです。もう1つは連続10分で止まることで、年末に1年分の書類を切ったときは、2回休ませる必要がありました。
それでも、夜に気兼ねなく使える静かさは、ほかの6台にはありませんでした。家庭用の静音シュレッダーを1台だけ選ぶなら、まずこのアイリスオーヤマのシュレッダーをおすすめします。
待機中はほぼ無音の45dBモデル
第2位 サンワダイレクト 静音シュレッダー 針ごと切れる50dB

- 運転音:約50dB
- 細断方式:マイクロカット 2×10mm
- 細断枚数:A4 3枚(ホチキス針付きのまま可)
- 連続使用時間:10分
- ダストボックス:約9L(A4約80枚分)
- 本体サイズ:幅17.6×奥行33.5×高さ31.8cm/約5kg
サンワダイレクトの静音シュレッダーで、運転音は約50dBです。1位のアイリスオーヤマとほぼ同じ大きさで、2×10mmとさらに細かく切れます。
いちばん便利なのは、ホチキスで留めたまま3枚まで入れられるところです。保険の案内や学校のプリントは留めてあるものが多く、針を外す手間がなくなります。在宅ワークの部屋で使ってみると、オンライン会議のマイクをミュートにしていれば、相手に音が入ることはありませんでした。
ダストボックスが正しく入っていないと電源が入らない仕組みがあり、投入口も指が入りにくい幅になっています。小さな子どもがいる家でも置きやすいです。
気になるのは、1回に入れられるのが3枚までなところです。4枚を重ねて入れると止まってしまい、逆回転で紙を戻す必要がありました。静かさと細かさを両方ほしい人に、2番目におすすめの静音シュレッダーです。
針を外さずに切れる50dBモデル
第3位 ナカバヤシ 幅14.8cmのスリムな静音シュレッダー

- 運転音:無負荷時 約60dB
- 細断方式:マイクロカット 2×12mm
- 細断枚数:A4 3枚(10号・11号ホチキス針付きのまま可)
- 連続使用時間:5分以内
- ダストボックス:12L
- 本体の幅:14.8cm
ナカバヤシのパーソナルシュレッダで、幅が14.8cmしかありません。机と棚の間のすき間や、冷蔵庫の横に入れておけるサイズです。
口コミでは「思ったより音が静か」という声が多く、無負荷時の約60dBという数字よりも静かに感じる人が多いようです。紙を入れると自動で動いて止まるので、ボタンを押す手間もありません。ダストボックスは12Lと今回の小型機の中でいちばん大きく、フタを外して捨てるので紙くずがこぼれにくいです。
気になるのは、切るのがゆっくりなところです。30枚を切るのに1分半くらいかかるので、一度にたくさん処分したい人には向きません。CDやカードも入れられないので、細い場所に置けて郵便物を少しずつ切りたい人におすすめの家庭用シュレッダーです。
第4位 フェローズ 16MC 連続30分動く家庭用シュレッダー

- 細断方式:マイクロカット 2×12mm
- 細断枚数:A4 7枚(カード・11号ホチキス針も可)
- 連続使用時間:約30分(止まっても約15分で再開)
- ダストボックス:13L
- 本体サイズ:幅34×奥行23.5×高さ43cm/7.5kg
フェローズの16MCは、事務所でも使われるデスクサイドのシュレッダーです。ファンでモーターを冷やすので、連続して約30分動かせます。今回の7台で、7枚を一度に入れられるのもこの機種だけです。
レビューでは「年末に段ボール1箱分の書類を一気に片づけられた」という声が目立ちました。小型機だと10分ごとに休ませるところを、そのまま続けられるのが大きな差です。クレジットカードも入れられます。
気になるのは、値段と大きさです。高さ43cm、重さ7.5kgあり、今回の中でいちばん高いです。運転音の数字はメーカーが出していませんが、口コミでは「静かとは言えないけれどうるさくもない」という声が多く、夜より昼に使うのが向いています。書類の量が多い家庭におすすめのシュレッダーです。
7枚ずつ30分続けて切れる
第5位 アスカ B07WD 木目調の卓上シュレッダー

- 細断方式:マイクロカット
- 細断枚数:A4 3枚
- 連続使用時間:10分
- ダストボックス:約4.3L(A4約38枚分)
- 本体サイズ:幅37.5×奥行9.5×高さ18.4cm/約2.3kg
アスカ(アスミックス)の卓上シュレッダーで、本体が木目調になっています。奥行き9.5cmの薄い形なので、リビングのテレビ台や本棚の上に置いても家電らしさが目立ちません。
正直、シュレッダーに見た目は関係ないと思っていました。でも口コミを読むと「出しっぱなしにできるから、届いた郵便物をその場で切るようになった」という声が多く、置き場所に困らないことが使う回数を増やしています。前の透明な窓から、たまった量が見えるのも便利です。
気になるのは、ダストボックスが約4.3Lと小さいところです。A4で40枚くらいでいっぱいになるので、週に1回は捨てることになります。リビングに出しておける見た目を重視する人におすすめの家庭用シュレッダーです。
第6位 オーム電機 3×9mmに細かく切れるシュレッダー

- 細断方式:マイクロカット 3×9mm
- 細断枚数:A4 3枚
- 連続使用時間:3分
- 細断速度:毎分2.6m
- ダストボックス:約10L
- 本体サイズ:幅29×奥行14.2×高さ35cm/約3.3kg
オーム電機のマイクロカットシュレッダーで、紙を3×9mmに切ります。切る速さは毎分2.6mと、今回の小型機の中では速いほうです。
レビューでは「毎日の郵便物をためずに切れる」という声が多く、紙を差し込むとすぐ動き出すので、ダイレクトメールを数枚ずつ切る使い方に合っています。ダストボックスの2面に窓があり、いっぱいになったのが外から分かります。
気になるのは、連続で使えるのが3分までなところです。ホチキスやクリップも外してから入れる必要があります。運転音の数字はメーカーが出していないので、静かさを一番に考える人は1位か2位を選んだほうが安心です。一人暮らしで郵便物を少しずつ切りたい人におすすめのシュレッダーです。
第7位 アスカ B03W 奥行9.5cmの安い薄型シュレッダー

- 細断方式:クロスカット 4×10mm
- 細断枚数:A4 3枚
- 連続使用時間:10分
- ダストボックス:約4L(A4約30枚分)
- 本体サイズ:幅37.5×奥行9.5×高さ18.4cm
アスカのクロスカットシュレッダーで、今回の7台でいちばん安く買えます。5位のB07WDと同じ薄い形で、色は白です。
レビューでは「初めてのシュレッダーにちょうどいい」「机の上に置いても邪魔にならない」という声が目立ちました。紙が詰まったときは逆転スイッチで戻せて、フタが外れると止まる安全スイッチも付いています。
気になるのは、細断がクロスカットの4×10mmなところです。住所や名前はまず読めませんが、マイクロカットよりは紙くずが大きく、かさばるので約4Lのダストボックスがすぐいっぱいになります。まずは安く家庭用シュレッダーを試したい人におすすめです。
使う場面で選ぶ家庭用シュレッダーのおすすめ
夜や在宅ワーク中ならアイリスオーヤマかサンワダイレクト
家族が寝たあとや会議の合間に使うなら、無負荷時45dBのアイリスオーヤマ P4HS75Mか、50dBのサンワダイレクト 400-PSD063Wがおすすめです。細かさを重視するならサンワダイレクト、静かさを重視するならアイリスオーヤマを選ぶと満足しやすいです。
年末に1年分の書類を処分するならフェローズ 16MC
一度に何百枚も切るなら、連続30分動いて7枚ずつ入れられるフェローズ 16MCのシュレッダーが向いています。小型機で同じ量を切ると、休ませる時間を入れて1時間以上かかることがあります。
机の上や棚に置くならアスカの卓上シュレッダー
奥行き9.5cmのアスカのB07WDかB03Wなら、机の端やテレビ台の上に置けます。リビングに出しておくなら木目調のB07WD、とにかく安くそろえたいならB03Wがおすすめです。
静音シュレッダーでも細断中は60dB台になるので注意
静音とうたっているシュレッダーでも、紙を切っている間は60dB台の音が出ます。1位のアイリスオーヤマも細断時は約66dBです。深夜に使うなら、1回に入れる枚数を減らして、刃に負担をかけないほうが音は小さくなります。
フローリングに直接置くと、振動が床に伝わって下の階に響くことがあります。マンションで夜に使う人は、厚めのマットやコルクボードを下に敷いておくと安心です。
もう1つ、ダストボックスがいっぱいに近づくと、紙くずが刃に押し戻されて音が大きくなります。8割くらいたまったら捨てるようにすると、静かなまま使えます。
迷ったら1位のアイリスオーヤマの静音シュレッダーがおすすめ
家庭用シュレッダーは、運転音とマイクロカットの細かさ、連続して使える時間の3つで選ぶと、買ってから困ることが減ります。
夜にも気兼ねなく使いたいなら、無負荷時45dBのアイリスオーヤマ P4HS75Mがいちばんのおすすめです。ホチキス針ごと切りたいならサンワダイレクト 400-PSD063W、大量の書類を一度に処分するならフェローズ 16MCを選んでみてください。
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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