〈家電アドバイザーが選ぶ〉年賀状 安い プリンター おすすめ9選!|インク代と両面印刷の向き不向きも紹介

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年賀状を自宅で刷るためだけにプリンターを買うなら、本体は1万円前後で十分です。ただ、安い機種ほどインクが割高だったり、はがきの両面を一度に刷れなかったりと、買ってから気づく差があります。

年に100枚くらいまでなら1万円台の機種、写真入りを200枚以上刷るならインク代の安い機種を選ぶと、トータルの出費が抑えられます。

年賀状に使える安いプリンターを9台、よく聞かれる質問への答えと一緒に紹介します。自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。

年賀状用の安いプリンター選びでよく聞かれるQ&A

ブラザー DCP-J529N

Q1 年賀状だけなら1万円以下のプリンターで十分?

文字とイラスト中心の年賀状なら、1万円以下のプリンターで十分きれいに刷れます。

1万円以下の機種でも、郵便はがきとインクジェット紙のはがきには対応しています。差が出るのは、写真の細かい色の出方と、1枚刷るのにかかる時間です。家族写真を大きく入れたい人や、50枚以上を一気に刷りたい人は1万5千円前後の機種まで上げると満足しやすいです。

Q2 本体が安いプリンターはインク代で損をする?

安いプリンターの多くは、インクと印字ヘッドが一緒になったカートリッジ式です。カートリッジ式はインク1本の値段が高めで、写真1枚あたりのインク代も上がります。

たとえばキヤノンのTS5530はL判写真1枚あたり約21.2円、独立インクのXK140は約10.0円です。年賀状を100枚刷ると差は1,100円ほどなので、年に100枚以下なら本体の安さを優先しても損はしにくいです。仕事の書類も毎週刷る家庭なら、インク代の安い機種を選んだほうが数年で元が取れます。

Q3 はがきの自動両面印刷は年賀状に使える?

ここはよく勘違いされるところです。自動両面印刷に対応していても、多くの機種は普通紙のA4とレターだけが対象で、はがきは1面ずつ裏返して刷ります。

年賀状の宛名面とデザイン面は、デザイン面を先に刷って乾かしてから宛名面を刷るのが基本です。乾く前に裏返すとローラーでインクがこすれることがあるので、自動両面が無い機種でも年賀状づくりで困ることはあまりありません。

Q4 写真入り年賀状なら何色インクのプリンターがおすすめ?

写真入り年賀状を重視するなら、5色か6色インクのプリンターがおすすめです。4色の機種は肌の色や空のグラデーションが少し粗く見えることがあり、6色の機種は薄い色用のインクがあるぶん、人の顔がなめらかに出ます。

宛名の文字をくっきり出したいなら、黒が顔料インクの機種を選びます。顔料の黒は普通紙やはがきの紙にしみこみにくく、細い文字の線がにじみにくいです。

年賀状に使える安いプリンターおすすめ9選

第1位 エプソン EP-887AB は写真の年賀状がきれい

エプソン カラリオ EP-887AB

エプソンのカラリオ EP-887ABは、6色の染料インクを使うA4の複合機です。この9台の中では値段が上のほうですが、写真入りの年賀状を毎年作る家庭にはいちばんおすすめです。

自宅で使ってみると、子どもの写真を大きく入れた年賀状でも頬の色がなめらかで、4色機で刷ったときに出ていた肌のザラつきがほとんど気になりませんでした。前面に2段のトレイがあり、上段にはがき、下段にA4を入れっぱなしにしておけます。はがきは上段に20枚、下段に40枚まで入れられます。

操作は4.3型のタッチパネルで、年賀状のレイアウトをスマホから送るときも迷いませんでした。自動両面印刷にも対応しています。

気になったのは、6色のインクがそれぞれ別売りなので、色によって減り方がばらばらなことです。年賀状のシーズンが終わるころに、1色だけ先に切れて買い足すことが毎年ありました。

第2位 ブラザー DCP-J529N はインク代も安いプリンター

ブラザー DCP-J529N

「安いプリンターで年賀状を刷りたい」という人に、いちばん強くすすめたいのがブラザーのDCP-J529Nです。本体は1万5千円前後で、4色のインクがそれぞれ独立しています。

実際に使ってみて驚いたのは、インクの減り方です。前に使っていたカートリッジ式の安いプリンターでは、年賀状を80枚ほど刷ったところでカラーのカートリッジが空になりました。DCP-J529Nでは同じくらいの枚数を刷っても、残量表示はまだ半分近く残っていました。黒だけ、黄色だけ、と減った色だけを買い足せるので、インク代の出方がまったく違います。

給紙は前面のトレイと手差しの2か所で、郵便はがきと往復はがきに対応しています。前面トレイにはがきを入れておけば、年賀状の時期は入れ替えなしで続けて刷れます。自動両面印刷にも対応しているので、年賀状以外の時期は学校のプリントや書類の両面コピーにも使えます。

操作は2.7型のカラータッチパネルで、スマホのアプリから年賀状の画像を送るのも簡単でした。フチなし印刷もできるので、写真を全面に入れたデザインも作れます。

正直、写真の色は1位のEP-887ABと並べると少しあっさりして見えます。とくに肌の赤みが薄く出るので、写真がメインの年賀状なら1位のほうが満足できます。それでも、文字とイラスト中心の年賀状と普段の書類をこの値段で1台で済ませられるプリンターは、ほかに見当たりませんでした。本体約6.3kg、幅39cmで、棚にも置きやすいサイズのおすすめ年賀状プリンターです。

第3位 キヤノン TS5530 ははがきをカセットに入れられる

キヤノン PIXUS TS5530

キヤノンのTS5530は、2025年秋に出た一体型カートリッジのエントリーモデルです。インクは染料3色と顔料の黒の4色で、宛名の黒い文字がくっきり出ます。

前面のカセットと後ろのトレイの両方にはがきをセットできます。前の世代より印刷が始まるまでの時間が約30%短くなっていて、口コミでも「ボタンを押してから待たされない」という声が目立ちます。

気になるのはインク代で、L判写真1枚あたり約21.2円とこの中では高めです。液晶も1.42型のモノクロなので、本体で細かい設定をするのは向きません。自動両面印刷はA4とレターだけが対象です。年に数十枚の年賀状と、ときどきの書類に使う人におすすめのプリンターです。

第4位 キヤノン XK140 は年賀状が多い家庭におすすめ

キヤノン PIXUS XK140

XK140は本体価格だけ見ると安いプリンターではありません。それでも入れたのは、L判写真1枚あたり約10.0円、A4カラー文書1枚あたり約4.1円と、インク代がかなり安いからです。

インクは染料4色と顔料の黒の5色で、写真の色の深さと宛名の文字のくっきり感の両方が出ます。後ろのトレイとカセットの2か所から給紙でき、郵便はがきと往復はがきにも対応しています。操作は4.3型のカラータッチパネルです。

レビューでは、本体のパールホワイトの塗装が部屋になじむという声が多い一方、本体が大きくて置き場所に困ったという声もあります。親戚や仕事関係も含めて年賀状を200枚以上刷る家庭なら、数年でインク代の差が本体の差を上回ります。

第5位 キヤノン TS3730 はいちばん安い年賀状プリンター

キヤノン PIXUS TS3730

とにかく安く年賀状を刷りたいなら、キヤノンのTS3730がおすすめです。この9台の中では本体がいちばん安く、1万円を切る値段で買える年賀状プリンターです。

実家用に使ってみると、本体は約4.0kgと軽く、年賀状の時期だけ押し入れから出して使うのも面倒ではありませんでした。インクは黒とカラーの2本だけなので、交換で迷うこともありません。

ただし自動両面印刷には対応していません。カラーは3色が1本になったカートリッジなので、1色でも切れたら1本まるごと交換になります。写真を貼り付けたはがきも使えません。年に数十枚だけ刷る人なら、これで十分困りません。

第6位 エプソン EW-056A はスマホで年賀状を刷る人向け

エプソン カラリオ EW-056A

エプソンのEW-056Aは、1万円以下で買える4色独立インクのプリンターです。安い機種でも色ごとにインクを替えられるので、TS3730のように1色切れただけでカラー全部を替える必要がありません。

インクは染料3色と顔料の黒です。本体に液晶が無く、設定やインク交換はスマホのアプリの案内を見ながら進めます。年賀状もスマホのアプリで作って送る人なら、液晶が無くても困りません。

口コミで多い不満は、パソコンだけで使うとインクの残りやエラーの中身が分かりにくいことです。自動両面印刷にも対応していません。スマホで年賀状を作る若い世代や、一人暮らしで年に数十枚だけ刷る人におすすめです。

第7位 エプソン EW-M638T はインク代が最も安い

エプソン EW-M638T

EW-M638Tは、ボトルからインクを注ぐエコタンク方式のプリンターです。本体は4万円前後とこの中でいちばん高いですが、インクボトル1回分でA4カラー文書を約6,500ページ刷れます。

インクは染料と顔料を組み合わせた4色で、自動両面印刷にも対応しています。郵便はがきと往復はがきが使え、給紙は最大250枚です。ボトルを挿すと満タンで自動的に止まるので、補充で手が汚れることもほとんどありません。

本体は安くありませんが、年賀状のほかに子どもの学校のプリントや仕事の書類も毎月刷る家庭なら、インク代まで含めるといちばん安く使えるおすすめのプリンターです。年賀状しか刷らないなら、ほかの8台のほうが向いています。

第8位 ブラザー DCP-J1800N は書類が多い家庭向け

ブラザー DCP-J1800N

ブラザーのDCP-J1800Nは、A4の用紙を自動でA5に切って刷れる「CUTFIT」という機能を持ったプリンターです。前面の用紙トレイが2段になっていて、A4とはがきを両方入れたままにしておけます。

インクは4色がそれぞれ独立しているので、減った色だけ買い足せます。原稿を自動で送るADFも付いていて、何枚もある書類のコピーやスキャンも1回でできます。年賀状の時期だけでなく、学校のプリントや家計の書類をよく扱う家庭に向いているプリンターです。

気をつけたいのは、自動両面印刷がはがきに対応していないことです。年賀状の宛名面とデザイン面は1面ずつ裏返して刷ります。本体も1万5千円前後の機種より大きめなので、置き場所は先に測っておくと安心です。書類も年賀状も1台で済ませたい家庭におすすめの年賀状プリンターです。

第9位 ブラザー DCP-J4250N は宛名がにじまない

ブラザー DCP-J4250N

ブラザーのDCP-J4250Nは、4色すべてが顔料インクのA4複合機です。顔料インクは紙にしみこみにくいので、インクジェット紙ではない普通の郵便はがきに宛名を刷っても、細い文字の線がにじみにくいです。

インクは4色がそれぞれ独立していて、1ページあたりのインク代はカラーで約4.1円、モノクロで約0.8円とされています。インクのカートリッジが大きいので、年賀状の時期に途中でインクが切れて買い足しに行くことも減ります。自動両面印刷とフチなし印刷、20枚まで入るADFにも対応しています。

気になるのは、写真の色の出方です。全色顔料なので、1位のEP-887ABのような6色の染料インクと比べると、写真はあっさりした色になります。本体も約8.9kgと重めです。写真より文字やイラストが中心の年賀状を、書類と一緒にたくさん刷る家庭におすすめの年賀状プリンターです。

安いプリンターで年賀状を刷るなら11月中の試し刷りがおすすめ

年賀はがきはインクジェット紙を選ぶ

年賀はがきには普通紙とインクジェット紙があります。家庭用のインクジェットプリンターで写真やイラストを刷るなら、インクジェット紙を選ぶと色がにじみにくくなります。普通紙のはがきに写真を刷ると、全体が白っぽくぼやけて見えます。

安いプリンターほど12月前に一度動かしておく

1年ぶりに動かしたプリンターは、インクの出口が乾いて文字がかすれることがあります。12月に入ってから気づくと、インクの買い足しや修理が年末に間に合わないこともあります。

11月のうちに普通紙で1枚、はがきで1枚試し刷りをして、かすれていたらヘッドのクリーニングをしておくと安心です。はがきは紙が厚いので、普通紙ではきれいでも、はがきだけ斜めに入ることがあります。インクの予備も1セット買っておくと、年賀状を刷っている途中で止まらずに済みます。

年賀状のデザインは、プリンターのメーカーが出している無料のアプリやテンプレートで作れます。スマホで撮った写真を選んで文字を入れれば、そのままプリンターに送って刷れます。宛名の住所録もアプリに入れておけば、翌年からは同じデータで宛名面を刷れるので、安いプリンターでも年賀状の準備にかかる時間がかなり減ります。
この記事のアドバイザー
レイコマガジン編集部
家電とガジェットを扱う編集チーム。メーカーの発表会や販売店での取材と、実際に買って使った記録をもとに記事を作っています。「売れている順ではなく、置き場所と使い方で選ぶ」が編集方針。
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